遠すぎた『現場』−素人向けの建前論に終始
『外資系』『投資銀行』『現場』『先端金融』と、平凡なサラリーマン向けの、キャッチーなタームの並ぶタイトル。さすがは日経BP、営業が巧い! さて内容の方ですが、著者としては金融業界関係者や、それを志望する学生に読んで貰いたいらしい。 しかしながら内容のレベルは、シロウト向けの建前論と言ったところ。 第一部(1〜3章)で、本の約4分の1を使って、投資銀行の業務の概観を説明してる。 第二部(4〜7章)で、リスク管理、証券化、デリバティブ、M&Aといった個別問題を説明している。 共通していることは、いずれも部外者向けの建前論で、現実で行われている実態や、生臭い話がすっぽりと抜け落ちていることである。 特に第二部は、内容の取り上げ方が網羅的でもなければ、専門的でもなく、極めて中途半端の印象を拭えない。しかも、単純化された『あり得ない』モデルばかりが『あり得ない』レベルで議論されている。『先端金融』どころか『現代金融の基礎の基礎。教養編』、のレベルだ。 このような本で中途半端な知識を中途半端な形で得るくらいなら、もっとちゃんとした教科書から読んで、勉強した方がいいようにも思える。 正直なところこの本は、現場にあまり詳しくない関係者が、入門的な内容を、専門用語を使ってもったいぶった(=あまり巧くない)説明をした本と言えると思う。 現場の実情について雰囲気を感じたいなら、例えば『Monkey Business』(邦題『投資銀行残酷日記』)や『F.I.A.S.C.O.』(邦題『大破局』)といった一般向けの本を読んだ方が、より高度で専門的な知識が、より簡便に得られることは間違いない。
投資銀行の実態が分かる。
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先端金融・市場部門の入門書として最適
証券化、TOB、MBO、LBO、現在価値、デリバティブ、BIS、格付けと先端金融・市場部門の全てを網羅しているが、概略解説を極端に単純化し、いきなり英文契約文章等の具体的解説に移ることにより、この分量としては‘奇跡的’と思える解りやすさと読み応えを備えている。ALM、証券化、デリバティブ、与信リスクの専門書に移る前の入門書としてはこの一冊を凌駕する書物を私は知らない。作者の才能に敬意を表します。
投資銀行を目指す人には必読
最近よく耳にする外資系証券会社の投資銀行業務。 その業務内容を理解する為には必読の一冊。 前半はVaR等の、日本人に馴染みの浅いリスクの概念を分かり易く解説。後半は証券化、デリバティブ、M&A等の具体的説明へと至る。 外資系証券への就職、転職を考えている人にはおすすめの良書である。
投資銀行の入り口として。
非常にわかりやすい。著者はCIBC(カナダの投資銀行)の日本支社長で、現場感がある。前半は投資銀行での業務、職種などの紹介、後半は金融理論の入門中の入門、という構成になっている。また、随所に英語が入っており、その英語も実際に企業で使われているものを利用しているため、勉強にもなる。社会人、学生問わず、非常に読み応えのある、 しかし読みやすい内容になっている。この内容で2000円は安いと思う。お薦めである。
日経BP社
投資銀行―日本に大変化が起こる 図解 株式市場とM&A (翔泳社・図解シリーズ) 外資系企業がほしがる脳ミソ―採用試験の定番! 問題解決力を試す60問 藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書) 投資銀行青春白書
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